Market Eye

最新記事
記事一覧
次の記事
前の記事

初値騰落率

2023年06月26日(月)

今週のIPOは11件、先週からの初値持ち越しも含めると12件となる。

2023年、ここまでの32銘柄の初値騰落率平均値は+111.6%、東証グロースに絞ると+147.90%となっている。

おそらくこの勢いは止まることはないと考えられるが、気を付けないといけないのは、初値がついた後の動きである。

高い初値が付くということは、誰かが買っている他ないのだが、その買った投資家は即売却に動かないと大負けすることになる。

先週末のIPO銘柄の初値が付いた日の終値は悲惨なものである。

日本の株式市場は短期の調整局面に入った可能性が高く、この流れの中では、初値は高いが、終値は売り込まれるということになろう。

日経平均株価は先週二日間で700円以上の下落となっている。 

過去のチャートを見れば誰でもわかるが、3カ月上昇しても、その全部を2週間で失うこともままある。

IPOに限らず、今週、来週は押し目買いよりも、利確できるものがあれば、即実行し、様子見に徹したほうが良いだろう。

この夏に必ず押し目買いのチャンスはあるはずなので、少しだけ長い目で市場から離れたほうがよさそうだ。

最新記事
記事一覧
次の記事
前の記事

プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


最新の記事一覧