Market Eye

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株主総会

2023年06月16日(金)

6月中旬を迎え、3月決算企業の定時株主総会が日々開催されています。

オーナー企業で、過半数の株式を経営者の身内で押さえている会社は、多少質問が多くても、最後は間違いなく議案はすべて賛成多数で可決できます。

そんな企業の株主総会は短時間で終わるのですが、オーナー不在のサラリーマン社長の会社は、1年に1度の定時株主総会は、1年間の経営の結果の報告会ですから、株主と真剣に対峙しないといけません。

先日、日本でもっとも時価総額が大きいトヨタの株主総会で、豊田会長再任で約15%が反対票を投じました。 今期は過去最高の利益となる予想なのに、1年前にくらべて反対票が10%も増えたのです。

反対票を入れたのは外国人機関投資家で、議決権行使コンサルの意見が反映されたようです。

いまの日本の株式市場は、外国人投資家が意のままに操るようになってきました。

バブル後の高値を更新する日経平均株価ですが、これとて外国人投資家の買いがあってこそです。

一般の個人投資家は、持っている株がどんどん上がるのであれば、誰が買っていようが知ったことではないのですが、企業経営者にとっては、株価が上がることは良いことですが、いったい誰が自社の株を買っているのかとっても気になるところです。

ここのところの株高、投資家は喜び、企業経営者は、来年の株主総会に向けて、またひとつ悩み事が増えているのかもしれません。

ということで、私の持株の会社が本日定時株主総会なので、参加してきたいと思います。

ちょっと事件があった会社なので、どのような展開になるか楽しみです。

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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