Market Eye

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綱引きが終わるか

2023年08月16日(水)

昨日、終戦記念日を迎えたが、日経平均株価は178.98円高となり、閑散となるお盆をうまく乗り切ったように見えたが、思わぬところに伏兵がいたといえる。

中国が利下げに動いたことで、日本時間が終わった後に世界の市場に激震が襲った。

14億人の市場を持つ中国の景気が悪いということを国が認めたということだ。

デフレが現実となり、不動産投資が不良債権化し、若者の失業率も高止まりしている。

果たして利下げだけで中国経済がなんとかなるのだろうか。

日本はお隣の国で、貿易相手国としては最大である。

日経平均株価は3万2000円がテッパンと言われてきたが、この水準を下抜けて、75日移動平均線の31,870円で止まらないと、完全に弱気相場となるかもしれない。

75日移動平均線と言えば、直近3カ月半の間に日経平均株価指数を買った投資家がすべて評価損となる水準である。

今週、踏ん張れればいいが、底抜けするようだと、日経平均株価は3万円どころまで覚悟しないといけないかもしれない。

強気と弱気の綱引きは、そろそろ弱気に軍配があがるかもしれない。

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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