Market Eye

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クリスマスプレゼント

2023年12月14日(木)

米連邦準備理事会(FRB)は13日開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を3会合連続で据え置いた。

参加者は同時に公表した経済見通しで2024年に3回分の利下げを予想した。

記者会見したパウエル議長は追加利上げの議論ではなく「いつ金融引き締めを縮小するかを話し合った」と明かした。

との記事があった。

米株式市場は、利上げ完全ストップ、来年は利下げ確定で、全面高となり、ダウは年初来高値を更新した。

日本ではクリスマス休暇というのはないが、米国ではクリスマス直前から休暇に入る人が多い。

今週末で仕事を終えて、クリスマス明けまで休暇という人にとっては、株式売買も今週が終わりとなる。

そんなタイミングでFRBは利上げ停止、来年は利下げ、のアナウンスを行った。

予想はされたが、あまりにもハト派発言すぎて、市場もびっくりしたのではないだろうか。

これで、年内は米国の株価が大きく崩れることはなさそうだ。

一方、日本株はどうだろうか。

米利下げとなれば、日米金利差が縮小して、円高に振れるのは当然のことだが、株価が横ばいとなれば、ドルベースの外国人投資家は儲けがでることになる。

これまで、円安が外国人投資家の足かせだったものが、これ以上の円安はない、となると、物色対象を変えて、日本株買いが再び始まるかもしれない。

輸出比率の低い銘柄、もしくは内需銘柄の物色に期待したいところだ。

IPOも年内にまだ11銘柄も控えている。

黒字、バリュエーション低い、増収増益、という手堅い銘柄に妙味ありそうな気がする。

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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