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謹賀新年

2024年01月01日(月)

謹賀新年

2024年、新年明けましておめでとうございます。

今年はどんな年になるでしょうか。

株式市場との関連で、私が気になることを三つあげると
1.日米の金融政策
2.インフレの持続性
3.日米の選挙
となります。

それぞれのゆくえを推測すると
1. 日米の金融政策は、米国利下げ、日本利上げ、という見方が正論かもしれませんが、実際の金利は必ずしも政策金利の動向通りに動かないものです。
私が思うに、米利下げムードはいったんどこかでとまって、市場金利は反転するように思います。
市場金利の上昇は、株式市場にとってネガティブですが、景気が軟着陸するようであれば、米国株価は
業績相場入りするかもしれません。
一方日本は、日銀は非常に保守的で、なかなかマイナス金利解除には踏み切れないと思います。
春闘の結果が出そろったころにやっと重い腰をあげるのではないでしょうか。
為替は円高方向に向かうようで、なかなか円高が進まない状況が続くように思います。

2. インフレの持続性は、モノの価格は、落ち着いてくると見ますが、人件費は人手不足から単純労働の賃上げは避けて通れないように考えます。 
最低賃金は行政が上げずとも、求人ベースで自然と上がるのではないでしょうか。 
この人件費上昇が、日々の生活の中で価格に転嫁されていくように考えますので、2-3%のインフレは継続するのではないでしょうか。

3. 日米の選挙、米国は言うまでもなく、大統領選挙です。夏場は誰が勝つかわからないので、市場も弱含むように思いますが、いったん、結果が出ると、良くも悪くもあく抜けして年末の株高となるように思います。
日本も自民党の迷走を収めるためにも解散総選挙が必要になってきそうです。岸田政権が続くのか、はたまた、別の誰かが登場するのかわかりませんが、日米の政治のトップが握手する11月上旬以降は日本の株式市場も上昇が期待できると思います。

総括すると、日米金利差はあまり縮まらず、ドル円は急激な円高にはならず、インフレは持続し、日米選挙の峠を越えることで、日経平均株価は、年末にはバブル崩壊後の高値を更新する、との見立てです。

ただ、ボラは高くなる可能性があることは覚悟しておくべきだと考えます。

米インフレ指数が下がらず、米国債の利回りが再び高くなる、日銀が政策金利の利上げを決定、などが起これば、ショックで株式市場が調整するような場面は必ずどこかで起こると思っておくべきです。

ただ、そこは押し目買いのチャンスなので、常に買い余力を持った状態にしておくべきだと考えます。

それと、最後にNISAの活用をお勧めします。
特に長期投資に有効なので、IPO銘柄で3年、5年、10年という期間でテンバーガーを見込める銘柄を複数銘柄仕込みたいものです。
この話はまた次回にしたいと思います。

最後に、皆様にとって、2024年が素晴らしい1年になることを心よりお祈り申し上げます。

2024年元旦

IPOジャパン 編集長 西堀敬

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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