CPIショック
2024年04月11日(木)
ロイターの報道によると、米株急落は以下のように解説されている。
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朝方発表された3月米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)が早ければ6月にも利下げに踏み切るとの期待が打ち消された。
3月CPIは前年同月比3.5%上昇。前月の3.2%上昇から加速し、昨年9月以来の大幅な伸びとなった。市場予想の3.4%も上回った。
これを受け、インフレ率がFRBの2%目標に戻るまでの道のりはまだ長いとの見方が広がり、主要株価3指数がいずれも寄り付きから大きく下落した。
カーソン・グループのチーフ市場ストラテジスト、ライアン・デトリック氏は「インフレ統計の粘着性を受けて『分析は後にしてまずは売る』という心理が働いた」とし、利下げの開始時期だけでなく、回数に関する予想も押し戻されたと指摘した。
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では、日本株はどうなるのか。
米金利上昇でドル高円安となり、153円台に突入した。
円安→日本株高、というこれまでのシナリオはどうなるのか。
為替は当局の介入警戒もあって、そうそう円安が進むとは考えにくい。
一方で、ロイターの記事にもあるように、利下げ遠のく→金利上昇→とにかく株を売る、という動きがでている。
ここのところあまり話題にでなくなっているが、ヘッジファンドの決算は5月末や6月末というところもあって、5月に入ると解約に備えて利益確定売りが出る、今年はここまで十分な含み益もあるので、その動きが早めになってきても不思議ではない。
そうなると、日本株もかなり利が乗っているわけで、米株だけではなく、日本株も一緒に利益確定が進むこともあり得る。
相場は上がったものはかならず下がる、買ったものはどこかで売る、これは必定となる。
昨年の6月高値からの調整を見ると、高値となった時点の75日移動平均線のあたりまで3か月をかけて下げている。
大まかなところだが、日経平均株価で3万7000円近辺までの調整はあるとみてもよいだろう。
NISA枠で全力投資した方にとっては残念だが、枠の残っている方は、ここから1-2か月の間にチャンス到来かもしれない。