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為替と金利

2025年08月31日(日)

8月末というのに連日35度超えの真夏日で猛暑、地球の生態系は大きく変化しつつあるようです。

我々人類がこの暑さに慣れていくのか、はたまた、種として滅びるのか・・・・・たぶん数百年でもその結果は出ず、数千年の時間を経て答えはでるのではないでしょうか。

いまを生きている我々にとって、数千年後ではなく、数十年後、いや、5年、10年後がどうなるのかが大事です。

今日は、3時起きで、知人とゴルフのアーリーバードに行ってきました。

4時54分スタートで9時前には18ホールを終えてレストランで朝食をゆっくりと食べてきました。

そのゴルフのメンバーに元東京銀行の為替のデーラーをやっていた人がいて、いまは某銀行で為替と金利についてのレポートを毎朝書いているそうです。

とっても興味深い話だったので、記憶に留める意味もあってここに書いておきます。

まず、米国の金利、トランプ大統領の下、誰がFRBの議長になろうが、利下げは実行されて、来年の今ごろには、FFレートは3%以上下がっている可能性がある。

ただ、米国のインフレは収まらないので、短期金利は下がっても、長期金利は下がらないだろう。

きれいな右肩上がりのイールドカーブとなるのではないか。もし、トランプ大統領が長期国債も買い入れて金利を下げるとしたら、前代未聞のことが起こり、スパーパイパーインフレになる可能性がある。

では、日本はどうなるか?

おそらく、インフレは沈静化せず、政治が落ち着いていれば、10月利上げ、おそくとも1月には利上げとなりそうだ。

米国は利下げ、日本は利上げで、日米金利差縮小で、理屈では円高になるはずだが、需給のほうが強くて、早々簡単には円高にはならない。

米国のインフレは、日本のデジタル赤字にも影響を与え、ますますデジタル赤字は増える、そして、個人投資家のNISAによる外株投信買いも続き、需給による円安が続きそうだ。

この環境の中で、株式はどう動くのか。

米国は利下げとインフレでハイパーインフレとなるが、このインフレについていけるのは株価だけではないか。

インフレになれば、名目GDPは増えることになる。

株価は名目だから、インフレ=株高となる。

日本もインフレはとまらず、同じ理屈で株価も上がるということになる。

つまり株の投資家は下がれば買いのスタンスを貫くだけで、時間とともに持ち株はどんどん上がるということになる。

まさに、いまは、Thknk Global,Act Localの時代になってきた。

米国でいろんなことが起こると、バタフライエフェクトで日本にも大きく影響する。

資産運用の世界でも、どこの国に張るべきか、世界の動きを見る時代だ。





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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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