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日銀総裁会見

2025年10月31日(金)

昨日、日銀の植田総裁の記者会見をネットで見ていたのですが、日銀の審議委員って、ものすごく慎重な物事の考え方するんだと思いました。

米国経済の下振れリスク、そして、来年の春闘の動向を見極めるまで利上げしないような物言いでした。

その後、市場では円安が加速していますが、円安になれば物価へは悪影響なはずで、インフレが止まらない。

物価高騰で国民生活は大変なのに、そこは日銀は知らんぷり、ということなのでしょうか。

逆にみれば、米国経済は下振れしてくるはず、このままじゃあ、企業業績は伸びないから、春闘で十分な賃上げがされないのではないかとの見方があるということでしょうね。

見識のある方々が、そのような見方をしているとしたら、この株高は持続可能なのか・・・と考えないといけないかもしれません。

石橋をたたいても渡らない日銀と新政権のサナエノミクスにはギャップがあるように思えます。

安倍総理と黒田総裁が共同歩調をとったアベノミクス時代とはちょっと違うな?と思う次第です。

株高の10月も本日で終わります。 

来週からはまた違った風が吹くかもしれません。

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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