蚊帳の外
2025年10月28日(火)
まずは、祝!日経平均株価5万円。
高市氏が自民党総裁になり、紆余曲折あって、総理大臣になる過程の高市トレードで日経平均株価が約5,000円上昇した。
日本のメディアは高市氏がこの株高を後押ししていると解説しているが、日経平均株価を押し上げているのは、一部の日経平均株価への寄与率の高い銘柄で、AI、半導体、防衛関連の10銘柄が大きく動いているからではないか。
翻って、小型株特にIPO銘柄は蚊帳の外、プライム上場銘柄であっても、日経平均株価に比べると、動きが低調な銘柄が多いのではないか。
正直なところ、持ち株が上がってないことはないが、まったく、面白くない相場展開だと感じている個人投資家が多いのではないだろうか。
個人的な見解としては、株価上昇のすそ野が広がらないこの相場展開はバブルの様相を呈していると言えるのではないだろうか。
相場の格言で、「もうはまだなり、まだはもうなり」がある。
日経平均株価5万円が通過点なら、もうはまだなり、となる。
相場は必ず「行き過ぎる」ものであるのも事実なので、まだまだ上に行く可能性は否定できない。
これまで、先は見えねど、山頂は近し、と書いてきたが、目指す山がどんどん変わって、富士登山のつもりが、いつの間にかエベレストに上り始めていたということではないか。
見方を変えてみる。
SBGが引っ張る日経平均株価だが、SBGの株価というより時価総額37兆円。
先週、土曜日の日経新聞でSBGのNAVが35兆円なので、現在の株価はやっとNAVが実現されたと書いている。
要は含み益が株価に反映されたということだが、いまから40年近く前にも、日本で含み益を株価に織り込む・・・という相場があった。
それが、その後、どうなったかは説明する必要はないだろう。
絵に描いた餅は食えない、含みを実現しようとしたら、当然のことながら売却過程で値が下がり、含み益の金額を現金化することは不可能であろう。
もうここまで来たら、もうはまだなり、の相場がしばらく続こうが、利食い千人力ではないか。
株を枕に正月を迎えるのではなくて、キャッシュを枕に寝正月のほうが良いような気がしてならない。
とはいえ、蚊帳の外の銘柄保有者にとっては、相場の目先が変わることを待つしかない相場状況であるともいえそうだ。
