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電力が足りない

2025年10月29日(水)

昨日、夜テレビを見ていて、日本と言うより東京は大忙しの1日だったみたいです。

トランプ米大統領と高市首相の会談、日米財界人が一堂に会しトランプ氏が夕食会を開催、そして赤坂御苑では園遊会があったりで都内の警備は何年に一度の緊張感があったのではないでしょうか。

そんな報道記事を今朝新聞で読んでいたのですが、気になる一文がありました。

米国のデータセンターが消費する電力が2030年には今の四倍に増えるとかで、電力インフラの整備が欠かせない、と書かれています。

そこに商機ありで、日本の企業が米国でビジネスができる大きなチャンスということなのでしょうが、日本でも同じようにデータセンターの消費電力が大きく伸びるはずです。

半導体工場、データセンター等で使われる電力が増えるのは間違いなく、日本の電力供給は大丈夫だろうかととても気になりました。

聞くところによると、某半導体工場の電力消費量が、所在する市全体の電力消費量と同じだそうですが、5年後には、その工場の電力消費は、所在する県全体の電力消費量と同じになるとか。

原発が止まっている日本にあって、新たな発電をどうするのか、選挙では誰も何も問題視していませんが、コメどころではなく、暑い夏に節電とか言われたら命の危険に繋がります。

夏場にエアコンつけるならネット接続は止めるみたいなことにならないことを祈りたいものです。

何も気にしないで、気になることはスマホに語り掛けて答えを得る、そんな日常茶飯事でやっていることが、大きく電力を消費しているとは多くの人が気づいてないと思います。

2030年に向けて、日本の電力供給をどうするのか・・・早く政治の世界でも課題として取り上げていただきたいものです。

投資の世界においては、早晩、この電力不足を先取りした動きが出てくるのではないでしょうか。

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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