金融危機から10年が過ぎるが
2017年10月11日(水)
いよいよ衆議院選挙が始まりました。
ここから2週間は選挙カーが動き回ります。
今回の衆議院選挙は、安倍政権を信任するかどうか?の選挙なのでしょうが、信任しないとしたらどうするのか?を考えるとかなり難しくなりそうです。
世界を見渡すとと、政治も経済も激動の時代に突入したように思います。極東は有事もありえます。 長引く金融緩和の出口に向かう世界経済も未知の領域に入ってきました。 EUも崩壊するかもしれません。 ここ数十年間の世界秩序が壊れるかもしれないのです。
そんなときに政権交代して、政治経験の少ない(まったくなき)人々がこの国を動かしていいのか? と考えると、やはり、政治においても継続性が重要な気がします。
米国を見ると一目瞭然です。 そのような非連続が起こると、かならず、どこかで綻びが出てくるものだと思います。
正直、今回の選挙の結果次第では、日本はかなり厳しい選択を迫られる可能性があります。 日本国民はここだけはしっかりと考えて投票すべきでしょう。
さて、本題は選挙ではなくて、世界経済の動きです。
リーマンショックが起こったのは、2008年9月、そしていまは9年と1ヶ月が過ぎたところです。 来年は10年目となります。
金融危機は10年ごとに起こっています。
1987年にはブラックマンデー、1997年にはアジアの金融危機です。
来年はちょうど節目の2018年を迎えます。
リーマンショックから続いてきた金融緩和も欧米では終焉を迎えようとしています。
市場に湯水のようにばらまかれた流動性は潮が引くように消えうせるかもしれません。
日本においても、来年の4月には日銀の黒田総裁が退く可能性も十分あります。 そうなる日本の金融緩和も変化を見るでしょう。
今年は年末にかけて最後の流動性相場になるやもしれません。
宴たけなわではございますが・・・というセリフは聞き覚えがあると思いますが、そのセリフが市場においても、聞かれるタイミングが近いかもしれません。
酔いにまかせて、その言葉が聞こえないとすると、酔いがさめたとにきは厳しい現実が待ち受けているかもしれません。
まだはもうなり、もうはまだなり、この微妙なタイミングにいることを忘れてはいけないと思います。