Market Eye

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6月のIPOでチャンスはあるのか

2018年06月04日(月)

6月に入り、IPOラッシュとなってきた。

今日からブックビルディングが始まったメルカリを筆頭にすでに承認されているものが16社もある。

5月末までに上場した25社の平均初値騰落率は+185.53%とすごいパフォーマンスになっている。

初値が公募価格を割れたのはわずか2銘柄で、最悪でも-6%と負けても大した痛手とはなっていない。

とすればこの先のIPOにおいては何がなんでもすべての銘柄にブックビルディングして、公募株をゲットすることに精を出すべであろう。

残念ながらセカンダリーマーケットにおいては、ほとんどの銘柄が初値が高すぎるが故に調整色が出ている。

いったん市場全体が大きく調整しない限り、セカンダリーマーケットでのプレイは厳しいといえる。

だが、今月は、6月21日に3社、6月27日に4社が同時にIPOする。 

このままの市場の動きだとすべてが銘柄の初値が強いと考えられるが、資金が分散される分だけ、弱い銘柄も出てくる可能性がある。 

もし、早い時間に初値が付くような銘柄があれば、それはデイトレ銘柄となって大きく株価が動く可能性がある。

21日と27日は朝からパソコンから目が離せない一日になりそうだ。

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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