一人のツイートに注目
2019年09月03日(火)
9月3日の東証1部の売買代金は1兆3,874億円に留まった。
売買代金2兆円割れが続いているが、株価がどちらに振れるのか、見通しがつかない状況にある。
年初からの三角持ち合いは、8月上旬にいったん下に振れたままで、回復の兆しがない。
かと言って、そのまま大きく下振れするような材料もない。
この夏枯れから秋枯れの状態がいつまで続くのだろうか?
米中貿易摩擦は進みそうで進まない、というより、進ませようにも進まない、と言った方が正確ではないだろうか。
トランプ大統領と習近平主席の意地の張り合いがまだまだ続きそうだ。
そして、大きな火種になりそうな、香港のデモがなかなか収束しないばかりか、拡大してきている。
あってはいけないことだか、武力による鎮圧しか方法がなくなる事態も視野に入ってきたのではないか。
香港が自由貿易、東洋の金融センターとしての拠点であったことは、今年にも過去のことになるかもしれない。
株式市場、金融市場としては、いまのまま残るかもしれないが、中国の出島として、中国と海外との金融取引の場として存在していくだけになるかもしれない。
9月は、同時多発テロ、リーマンショック、などが起こった月である。
どうも相場の世界では強気になれない月であることは間違いない。
このまま枯れた相場が続いて、上か下かに大きく動き出すのは、10月に入ってからかもしれない。
10月1日は消費増税実施日、10月31日はBREIXT、そして、10月下旬から第2四半期の決算発表が始まる。
だが、その前には、今週末の米雇用統計、9月中旬のECB理事会、FOMC、日銀政策決定会合などのイベントもある。
目を離せない状況ではあるが、相場を動かすほどの何かが起こるだろうか。
大きなイベントよりも、一人のツイートのほうがインパクトがある。
瞬時にして世界を駆け巡ることになる。
やはり、この人が動けば、相場が動くことになる。
トランプ大統領のツイートからだけは目を離してはいけない。