そろそろ転換点が近いかもしれない
2019年11月20日(水)
今年も余すところ1か月になってきた。
今週末から日本では年末商戦の前哨戦のブラックフライデーが始まる。
米国では、来週末の29日がブラックフライデーとなっており、年末商戦はクリスマスにかけて盛り上がってくる。
株式市場も年末商戦を好感して株高を演じることがアノマリーになっている。
だが、昨年の株式市場はその全く逆の動きとなった。
では、今年はどうだろうか?
8月を底に、米中貿易戦争の一時休戦や関税の引き下げを材料にして、ここまで買い上げられてきたのだが、ちょっとその材料の雲行きは怪しくなっていている。
また、米FRBの予防的な利下げで金融相場となっているが、12月の利下げはなさそうな雲行きである。
そんな中で、VIX指数先物の買い残が空前の大きさまで積みあがっている。
投資家は市場は崩れないとの見方をしているよいうだが、もし、何らかのネガティブ要因が出てきたら、VIX指数が上昇、買い残は一気に売りに転換されて、株式市場の先物取引で売り一辺倒となることは、昨年年初、年末、そして、今年のGW明けの相場を見ていれば、明らかである。
VIX指数の上昇は、2018年2月、10月、2019年5月、となっている。 ちょうど、7-8カ月周期となっている。
7-8カ月周期だとすると、ここから先、株式市場の年末高はあるかもしれないが、年明け相場は厳しいということになる。
つまり、ここから買っても値上がり幅は大きくないと言うことである。
その逆に、ここから先は、この3か月間に大きく買い戻された銘柄を利食う、もしくは、売るタイミングだということかもしれない。
市場全体が強気になっているときこそ冷静になるべきである。
その時期がいま来ていることを強く認識しておきたいものである。