大混乱だが
2020年03月09日(月)
東京株式市場は、日経平均株価が2万円割れとなった。
過去の経験則だと、そろそろ底が入っても良い水準だが、そのなし沼状態になっている。
売りが売りを呼ぶ展開。
いつか見た光景ではない。
リーマンショック、東日本大震災。
それぞれ事情が異なることだけは覚えておいた方が良い。
リーマンショックは、米国金融機関が機能不全に陥ってしまった。
世界経済の心臓が止まってしまえば、当然のことながら、市場も動かなくなる。
東日本大震災、日本経済の崩壊、それと、首都機能の消失まであり得る状態だった。
まあ、こちらも東京市場だけは売られて当然だった。
では、今回のコロナウィルスはどうなんだろうか。
金融機能は不全とはいいがたい。むしろしっかりと機能できる状態だ。
経済はサプライチェーンが不全に陥りそうだが、物理的に製造設備が壊れたわけではない。
一時的に世界経済がスローダウンしている現実は否定できないが、いったん、人が動き出せば、一気に回復してくるはずだ。
震源地の中国の生産活動再開、正常化までいかなくても、7割、8割稼働となれば、状況が一変してくる。
その兆しをどのように読み取るかが大事な局面になってきた。
株式市場の底入れは近いと考えるが、戻りは鈍いかもしれない。
だが、年末に振り返ると、あの時、が、今になるかもしれない。
要注意で十分な余力をもって投資に取り組むタイミングがやってきたようだ。