持つリスクから持たざるリスクへ
2020年04月09日(木)
IPOの取り消しが日々出ている。
初値が公開価格を割込む銘柄が多く、個人投資家の食指がIPOに向かわなくなってきていることが承認取消の背景ではないか。
だが、ここにきて、大きく売り込まれたIPO銘柄が息を吹き返す動きがある。
公募売り出し株を持っていた投資家の売りが一巡し、売りたい株主がいなくなったこともあって底入れしてきたのだが、市場の雰囲気が少し変わってきたこともある。
添付したのは、直近の25銘柄の株価の動きだが、昨日(4/8)は25銘柄中、22銘柄が上昇している。
中には公開価格から大きき買われている銘柄もあって、銘柄間で人気の優劣が堅調になってきている。
だが、人気のない銘柄にあっても、よくよくビジネスを見ると、今回のコロナの影響がさほど大きくない銘柄もあって、反転の動きが見える。
ここ1カ月は需給による相場展開で、持つリスクを避ける動きであったが、この先は、持たざるリスクをを回避する動きとなることも念頭に置いておきたいものである。