日銀に惑わされない
2016年04月28日(木)
金融市場のほうは、本日開催される日本銀行の金融政策決定会合待ちになっているようです。
市場関係者は勝手に日銀が何らかの金融緩和を実施するものと決め込んでポジショントークしているようです。
金融緩和が実施されればいいのですが、見送りとなったときには反動は大きいものになりそうです。
でもよくよく考えると、たとえ金融市場が短期的にプラスに動いても、実体経済が着いて来なければ何も意味はありません。
昨日から3月決算の発表が始まりました。
2017年3月期の業績予想は決して良いものではありません。
コマツ、ファナック、自動車メーカー、いずれも減収減益予想です。
日本経済の大きな柱になる産業の業績が曲がり角に来ていることは間違いない事実です。
この業績変化を景気循環の観点から見ると、もうそろそろ増収増益の基調が、踊り場、曲がり角に来るのは必然と言える時間軸ではないでしょうか。
家計の消費でみれば、アベノミクスが始まって、収入も増えて、金利も下がったので、住宅も車も買った、大型家電もついでに買い替えた、という人が、ほんの1-2年で、もう一軒家を建てたり、もう一台車を買ったりすることは普通はあり得ません。
なので、日銀が動いても、企業業績を急回復させるほどのパワーは金融政策にはないと考えておくべきです。
とするならば、ここはミニリセッションくらいは覚悟した方が良いということだと考えます。
明日からGWです。 海外市場は動きますが、日本の市場は止まります。
ここは日銀に惑わされずに、企業業績こそ真の姿だと考えて行動したほうがよさそうです。