ポストコロナの見方(2)
2020年05月19日(火)
昨日発表された1-3月期のGDPは-3.4%でしたが、4-6月期は二桁マイナスになりそうです。
でも、来年の同じ期間にコロナの第二波が来なければ、きっと、谷深しの逆の現象が起こるのではないでしょうか?
エコノミスト諸氏は低成長が続くとか、回復は2023年以降だと口をそろえて言いますが、識者の言うことで当たった試しはありません。
予測も予言もほとんど外れるものです、皆が悲観的なことをいうときは、その逆に行くことが多いです。
かと言って、コロナ禍が過ぎ去ったと言うにはまだ早いと思います。
昨日も米国で新型コロナウイルスのワクチンを開発しているアメリカのバイオテクノロジー企業が、少人数を対象にした初期段階の臨床試験で、全員に抗体が確認できたと発表しました。
また、アメリカのバイオテクノロジー企業「モデルナ」は18日、開発中のワクチンの初期段階の臨床試験で、8人の参加者全員に抗体が確認できたと発表しています。
このことで、米国株は全業種で大きく上昇しましたが、現実の経済、もっと言うなら、企業業績が大きく改善することに繋がるかどうかは別の次元の話です。
「経済」か「命」か?という選択がありますが、少なくとも経済を救うことに直接つながる話ではありません。
6月上旬に発表される米国雇用統計の数字は過去最悪のものになりそうです。
ですが、我々が考えなければならないのは、見たこともないような数字が出てきたとしても、それはすべて過去だということです。
経済活動のほうは、細心の注意を払いながら、慎重に前に動かすことが必要だとと思いますが、じわじわと回復していくはずです。
過去に見たものは、過去であり、未来ではないということを忘れないようにしたいものです。
但し、株価は一直線には回復しません。
コロナの第2波は必ず来ます。 2番底も必ずきます。
そのことだけは忘れないようにしたいものです。