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NYダウ3万ドル

2020年11月25日(水)

NYダウが節目の3万ドルを超したので、ちょっと触れておきます。

日経平均株価も2万6000円台まで上昇し、日経新聞の記事では2万7000円の声も聞こえます。

もう、ここまで来ると、NYダウがたとえ4万ドルだろうが、日経平均株価が3万円だろうが、驚きもないというのが私の感想です。

いま、世の中から金利が消失しています。 銀行預金よりも、良い利回りがあるなら、当然のことながら、そちらにお金は流れますから、生活資金以外の余剰資金がすべて株式市場などのリスク資産に流れ込んだとしても不思議ではないし、もしそうなったら、日経平均株価はあっというまに3万円どころか市場高値の4万円近くまで駆け上がるかもしれません。

この金融相場ですが、過ぎたるは猶及ばざるが如し、という言葉があるように、永遠に続くことはありません。

大きな下げの後は上がり、大きく上昇した後は下がる、これは誰もが否定しないところだと思います。

わからないことは、いつ、何が理由で、トレンドが変わるのか?ということです。

ブラックスワンは突然出てきます。 今年の春先のコロナのように、想定すらできなかったことが突然起こる。

世の中が正常化するということは、株式市場もそのうち正常化するということ、たぶん、思いもよらぬブラックスワンではなく、過去にも経験したことで、株式市場のトレンドは変わることになるのではないでしょうか。

20年前のネットバブル崩壊は、ネット時代の先取りをした相場が時期尚早だったから崩れたのではなく、単に利上げがあったからです。

人は過去の経験を糧として生きるはずですが、時として、熱狂で忘れてしまうこともありがちです。

そのあたりは心しておきたいものです。

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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