IPO銘柄の値動きが冴えない
2021年08月30日(月)
2021年のIPO社数はここまで承認も含めると80社となっている。
通年では120社を超えるのではないかと言われている。
12月は単月で30社以上のIPOが予想されており、やや多すぎる感がしないでもない。
6月以降、初値が公開価格を割れる銘柄が多くなり、初値はなんとか公開価格を上回ったものの、その後の値動きで公開価格割れとなっている銘柄も出てきている。
この動きは今後どうなるのか?
マザーズ指数は、昨年の10月に高値を付けた後、今年の2月に2番天井を付けて、その後は、3段押しとなっている。
個人投資家の売買が大半を占めるマザーズ市場であるが、天井から6カ月目の8月中旬の底入れしたように見える。
個人投資家が信用取引で買った銘柄の期日が到来し、損切りが出尽くした可能性がある。
このマザーズ指数の動きとIPO銘柄の株価の動きは完全一致とはいえないが、相関関係がないわけではない。
願わくは、マザーズ指数が6月の高値近辺である1,200ポイントを越して上昇する勢いがでてくれば、年末に向けてIPO銘柄の株価も反騰のきっかけとなるのではないだろうか。
今年の秋の大型IPOとして市場で噂されているキオクシアが上場ではなくて、米ウエスタンデジタル(WD)との統合となれば、市場の需給も乱れずに年末のIPO相場に移行できるかもしれない。
その意味では、キオクシアの動向には注視しておきたい。