Market Eye

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業績相場は来るか

2022年04月11日(月)

株式相場のサイクル。

金融相場⇒業績相場⇒逆金融相場⇒逆業績相場⇒金融相場と動くと言われている。

利上げ、インフレ、円安で今回は業績相場が来るのか?

コロナで需給がタイトになっているところに、地政学的リスクで、商品が高騰している。

インフレをFRBは利上げで退治しようとしているが、みんなが景気が良すぎて、モノを買うから、モノの価格が上がっているのではなく、需要はほとんど変わらないのに、供給がないから、モノの価格が上がっている。

この現実を金融政策で対処できるのか?

第一次オイルショックに似た動きが想定されて、資源高が続けば、不景気が数年続くかもしれない。

とするなら、利上げでインフレは鎮圧できない、ということになる。  

需給はタイトなまま残るので、金利上げてもインフレは止まらない。

とするなら、金融相場の次に軽い調整を経て業績相場に移行すると考えるのは早計ともいえる。

グローバル景気敏感株の集合体である日経平均株価はこの先も上値が重い展開となる可能性が高い。

ここからGWにかけて、戻り相場に賭けるのではなく、GW中に開催されるFOMCをにらんで、二番底的な調整局面が来ることに備えておくべきだろう。

この展開はキャッシュポジションが高い投資家にとっては、チャンス到来となる。

あわてず、あせらず、あきらめず、の三つの「あ」で臨みたい。

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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