Market Eye

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謹賀新年

2023年01月04日(水)

本日は大発会。

さえないスタートとなりましたが、私は、市場関係者が考えているほど、悲観はしていません。

おそらく、株価指数ベースでは、年央のどこかで大きく下げる場面はあるとは思いますが、どこかで底が入り、年末には上げ基調に戻ると信じています。

さて、IPO市場のほうはどうかといえば、件数ベースでは、昨年から少し少ない水準に留まると思いますが、80射±10社程度になるのではないでしょうか。

本日の日経新聞にもありように、昨年末のIPOを見ると、いわゆるダウンラウンドでも上場してくる企業がありました。

VCがダウンラウンドを認めないのでIPOできないということがあったのですが、VCは資金が固定化されるよりも流動化されるほうを選択するようにありました。

第三者から資金を集めているVCはIRRでパフォーマンスを計算するので、時間が経過するとそれだけ高いパフォーマンスを出さないといけなくなります。

2023年は厳しい市場環境になるとの見立てがあってIPOを急いだと思われますが、市場というものは、思った通りに動かないものです。

市場参加者の多くが悲観主義者となると、その時が底だということが多いのです。

いま、2023年を占うと、ほとんどの市場関係者が年内に大底をつける、そこまでは買い控えるということでしょうが、誰しもが底が入ったと考えるときは、時すでに遅しとなります。

株価は業績との見合いで考えるべきですので。IPO銘柄の中には、この環境においても成長している企業も多くあります。

株価が上がらないけど、下がらない、業績は良い、そんな銘柄を探していきたいものです。

今年は非常に楽しい1年になると思いますので、辛抱強く、そしてじっくりと銘柄選びをしたいものです。

それでは、皆様、本年もLet’s MOOOOOOOOOOOOOOOOVE!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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