無事通過したが
2023年02月02日(木)
米FOMCが無事通過した。
市場の想定通りでFRBは政策金利を0.25%上げた。
パウエル議長のコメントがタカ派ではなかったことで、利上げのペースダウン、そして、あと1回もしくは2回程度の利上げで終わりそうな雰囲気が見えてきたことを市場は好感したようだ。
日本株は年始に底入れしてここまで上昇してきたが、今週は一服感が漂ってきている。
節分天井と言われる通り、今週が曲がり角かもしれないと考える投資家は多いだろうが、そうはならない可能性も出てきている。
日経新聞のスクランブルの記事にもある通りで、米経済の底堅さや中国経済の回復などが、株価をサポートしているようだ。
だが、株価のサイクルは変わらないと、私は見ている。
昨年夏以降の逆金融相場がそろそろ終わりを見せてきて、逆業績相場に入る前の、中間反騰が少しだけ長く続く局面だと考えている。
この反騰の賞味期限は長くて2月末、早ければ、2月中旬となるのではないか。
企業の決算発表も続いているが、業績はまだら模様となっており、プラス要素とマイナス要素が入り混じっている。
来期は良くて横ばい、保守的に見れば減益となるのではないか。
きっと日本の経営者は、3月決算企業の決算発表では、保守的な業績予想を発表することになり、日経平均のEPSは下がるのではないか。
あと、BOJの幹部人事も株価には少なからず影響するだろう。
2月に国会の同意を取るタイミングから調整が始まり、4月の日銀金融政策決定会合の前から市場はナーバスになるだろう。
この先の動きとして、2月に天井を打ち調整するが、3月末に向けて配当取りの買いが入るが、4月のGW直前から再度調整局面を迎え、底打ちは6月という見方をしている。
あたるかどうかはわからないが、イベントが多く、ボラが高い2023年上期になりそうだ。
日経平均株価の上期のレンジは、高値2万8000円、安値2万4000円程度か。