新年度入り
2023年04月03日(月)
日本は本日より名実ともに新年度入りとなる。
株式市場を取り巻く環境はフォローウィンドとなっており、米国SVBの破綻の記憶は徐々に薄れてきている。
メディアでは、3月に起こった金融危機のことなど忘れたのような楽観論が市場を支配している。
今日の東京株式市場も先週末の欧米の流れを受けて高く始まりそうだ。
そんな中、春爛漫の日和見で心はワクワクウキウキで思わず、株式の買い注文を入れてしまう投資家も多くなりそうな新年度初日だが、このまま日経平均株価が3万円に向けて上昇すると考えるのは早計だ。
いくつか念頭においておきたいことがある。
1.米国の利上げの終焉によりドル円が円高に向かう
2.春闘で賃上げはいいが、円高と米国の景気減速でモノ造り企業の業績は低迷
3.欧米金融危機の再燃
4.日銀のイールドカーブコントロールの正常化→利上げ
蓋然性の高いのは、1.2.だが、3.4.も可能性が低いわけではない。
どれかが現実のものとなってくると、株式市場への影響は大きい。
コロナ後の金融緩和の反動が、ノーランディングで終わると考えるほうがおかしい。
米FRB議長は、景気を悪化させてもインフレ退治をすると言っていることも常に念頭においておきたいものだ。