景気は足元から
2023年04月18日(火)
日経の朝刊、さして取り上げる記事もないが、目が留まったのが、「国内物流、荷動き鈍化」の見出し、トラック、船ともに物価高で消費・生産が低迷してきているようだ。
米国ではインフレで利上げが続き、長短金利の逆転が起こり、景気鈍化の前触れだと言われているが、景気指数は強く、なかなか過去のよ
うな景気後退の兆候は出ていない。
不況は米国発だと思っていたが、どうやら、そうでもなさそうな状況が国内からも見られるようになってきた。
金融危機は来なくても、景気は過去のサイクル通りに動くように思う。
利下げ→景気浮上→金融引き締め→景気鈍化、この流れは今回も例外ではないと思っておいた方がよさそうだ。
景気は間違いなく、足元からじわじわと崩れかけている。
だが、追い風もある。
それは、米景気がこの先鈍化すれば、利上げ停止、そして円高となるが、輸入物価の上昇分がなくなることから、内需企業にはメリットとなる。
加えてインバウンド消費も本格稼働で期待が高まってきてる。
円高は日本のメインストリームの輸出企業とトレードオフになることにもなるが、どちらが日本経済にとってよりメリットが大きいのか、それはこの先何年か過ぎてみないとなんとも言えないところである。