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楽天銀行

2023年04月21日(金)

本日、楽天銀行(5838)が東証プライム市場に上場する。

目論見書の想定株価は1,795円だったが、公開価格は1,400円となっている。

欧米の金融不安のあった3月に上場承認されたので、公開価格が低くなったようだが、3月に上場した住信SBI銀行が思いのほか上場後にパフォーマンスが良かったことから、楽天銀行も同様に値動きが期待されている。

売出しに係る国内売出株式数及び海外売出株式数の内訳変更があった。
売出株数内訳:(国内)28,363,400株 → 21,966,400株、(海外)25,587,900株 → 31,984,900株
となっており、海外の投資家からの需要が強く、初値はおそらく目論見書に記載のある株価水準になるのではないだろうか。

そして、週明けには金融銘柄のレオス・キャピタルワークス(7330)のIPOも控えている。

3月決算企業の決算発表は来週から本格化するが、その前にIPOしてしまう銘柄は、逃げ切り感が強い。

デイトレの投資家にとっては、資金吸収額がある程度あったほうが、ボラが大きく値ざやを取りやすいはずだ。

先行している海外の企業の決算を見ている限りにおいては、GW前後で相場付が変わる可能性が高いだけに、勝負は来週までと決めておいた方がよさそうだ。

今日は楽天銀行の値動きで1日楽しましていただけそうな気がする。

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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