Market Eye

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ジェットコースター

2023年06月14日(水)

日経平均株価が日々高値更新しています。

個人投資家の皆さんは、もうそろそろ利食い売りをされている頃ではないでしょうか。

それとも、すでに売ってしまって、歯がゆい思いで、見ているだけの人が多いのではないでしょうか。

株式市場の動きとは、相場そのものですから、不思議な株価上昇というものがあって当然です。

株価の本質は企業の利益ですから、GW前後の決算発表から企業利益の大きな変化があったのかといえば、それはNOだと思います。

なのに1か月以上上昇が続いているわけです。

これは人知で株を買う人の行動パターンを超えているといえそうです。

システムでアルゴリズム取引が株価指数とオプションを使って売買を繰り返した結果とも言えます。

ここから気を付けないといけないことは、まだ上がるかもしれませんが、この逆も近い将来起こるということです。

山高ければ、谷深し、という言葉がありますが、まさに、いま株価は高い山の山頂付近に差し掛かっているのかもしれません。

ジェットコースターの最初の上昇局面から落下モードに入ると引力でものすごいスピードになります。

その恐怖感を味わう前に、腹八分目か九分目で降りておくべきなんだと思います。

利食い千人力、という相場の格言もあります。

最後に、IPOが今月は多くなっています。

初値が高くなるのは、この相場ですから当たり前なのですが、初値がついた後に動きに注目していきたいです。

相場の大きな崩れが無い限り回転売買がつづくかもしれませんが、相場の風向きが変わると、初値買いは厳しくなるかもしれません。

相場の流れに順張りで動くことをお勧めしたいと思います。

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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