Market Eye

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中東リスク

2023年10月17日(火)

中東のイスラエルがハマスへの攻撃が激化しそうな様相になってきた。
 
この地域の歴史的な成り立ちについて、昨晩、NHKがバタフライエフェクトで特集を組んでいた。

複雑に絡み合う人種と宗教、我々日本人にはわかり得ない世界が存在するとしかいいようがない。

だがひとつだけわかったことは、みずからの価値観で生きる場所を確保するために、必死の戦いをしているということだろう。

この戦い、何が正義で、何が正しいかは、わからないが、生きる場所探し、だとすれば、そうそう簡単に終わるようなことではないような気がする。

地政学的リスクが高まるとは言え、遠い世界のこととして済ますわけにはいかないような気がする。

ウクライナも遠い、だが、インフレの加速が進むひとつになった。 

中東と言えば、原油、イスラエルは産油国ではないが、中東の産油国の思惑もあり。長引けば、原油高で国は潤うとなれば、それぞれの国が、それぞれを支援して長引かせることになるやもしれない。

ちょっとこの先が見えにくくなってきた。

米国経済のソフトランディング期待にも水が差されるかもしれない。

そうすると日本への飛び火も懸念されるはずだ。

今月末から3月決算企業の半期決算発表となるが、下半期をどう見通すか、企業経営者も難しい局面だろう。

通期の業績の上方修正期待が市場には強いが、企業は今このタイミングで上方修正に動くかどうか? 

もう少し見極めてからにしたいのではないだろうか。

少し市場の変動には注意を払いたい局面が続くと考えたいところだ。

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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