政府の戦略は?
2023年10月25日(水)
日経新聞1面の見出しをみていて、なんとも言えない感じですね。
まずは、政府は所得税減税と低所得者への給付で5兆円規模を検討しているとか。
諸物価の高騰を税収増で還元するという理屈なんでしょうが、すでにガソリンや電気で数兆円補助しているわけだし、どこまで票欲しさに
国民にすり寄るんでしょうね。
次に、日本のGDPが世界で4位に転落の記事。
今年は米国、中国、ドイツ、日本の順になるそうです。
まあ、為替が円安だからドル建て比較では仕方なく、実力は3位のはず、くらいに思っている人が多いと思うが、よく読んでみると、2000年→2023年の名目GDPの自国通貨での増加率は、日本が1.1倍、ドイツは1.9倍、米国は2.6倍、中国はなんと12.6倍らしい。
この体たらくでは、この先はもっと順位を落としそうで、なんとも情けない次第です。
円安で日本経済は強くなったのか? おそらく円ベースでは強くなったように見えるが、ドルベースだと、けっしてそうでもない。
輸出が伸びて、日本への投資が増えて、インバウンドで観光客も増えた。
井の中の蛙でしかない日本人にとっては、円安の追い風かもしれないが、外から見ると、ますます貧乏になっていく哀れな姿かもしれない。
そろそろドル円の動きを止めて、一気に逆転させる構図まで政府は戦略を持って欲しいものだ。