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イノバセル(504A)

2026年02月24日(火)

本日、イノバセル(504A)が東証グロース市場に上場する。

年初1番目のIPOとなったTOブックス(500A)は、公開価格3,910円に対して、初値は3,595円と公開価格割れとなった。

セカンダリーにおいても、20日の終値は3,510円と冴えない動きとなっている。

TOブックスは、東証スタンダード市場への上場ということもあって、成長性を求めるよりも、着実な利益を出す企業との見方があったのかもしれないが、利益も出しており、PERが約12倍と割安感が強いにもかかわらず、このありさまとなっている。

翻って、イノバセル(504A)はどうだろうか。

事業内容は、便失禁、尿失禁疾患などを対象とした再生医療等製品の開発、製造及び販売、となっている。

市場規模は大きいことから成長期待が高いが、大赤字で上場することへの違和感は拭いされないはずだ。

日本においてはアルフレッサと業務提携基本契約を締結し、国内における独占的卸売り販売権などを付与され、今期はこの契約一時金が計上されるみこみとのことだが、東証の市場改革は、資本コストを意識した経営だ、この壁を乗り越えられるか。

初値予想は難しいが、公募・売出株を買っているのは個人投資家だろうから、かなりの売りが出るものと予想されるが、それを吸収するほどの買いが入るかどうか? 

機関投資家のユニバースには入っていないと考えられるので、大口の買い手不在の中、特殊なファンドが買い手となるかどうかが見ものである。

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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