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トランプ旋風と祭りのあと

2016年11月09日(水)

やっと米国の大統領選挙の日が終わろうとしています。

1年をかけて大統領を選ぶ米国には頭が下がります。 

国民はこれだけ長期に選挙戦を見ているとどうしても政治に無関心ではいられなくなります。

日本のように与党の内部で国の代表が決まるような仕組みはよくないですね。

それにしても、トランプ氏は凄いです。 

報道によると、トランプ氏は「状況見守る必要」、選挙結果受け入れ明言せず、とあります。 

米国の選挙で不正があるとは思えませんが、ここが政治家ではなくて、事業家だということだと思います。

勝負に負けても、負けを認めないで、また次の機会に繋がる思考で発言する。 事業家はこうでないといけません。 

政治家は選挙に落ちたら、ただの人、誰からも見向きもされなくなります。 

でも、事業家はひとつの戦いに負けても、また次の戦いに勝つべく頭を切り替えます。

負けてもエキスキューズしている暇がないのが事業家です。

ここだけは見習いたいものです。

泣いても笑っても、あと半日もすれば選挙の大勢は決まります。

予想通りになるか、BREXITの再来となるか・・・・最後の最後まで楽しませてくれる米国大統領選挙です。

最後に、株式市場ですが、先週の調整は過熱しかけていた株式市場を落ち着かせるのに必要な時間帯だったと考えたほうが良いでしょう。

日本企業の第2四半期決算もそろそろ出そろいます。

ドル円の前提は、100円~105円です。

すでに、為替市場では105円台に乗っています。

もし、クリントン氏で決まれば、次は、12月の米国利上げに繋がります。

もう少し円安に傾くかもしれません。

その過程で日本株も買われるかもしれませんが、12月の米利上げは、材料出尽しになる可能性があります。

12月は季節柄大崩れすることはありませんが、11月末~12月上旬に戻り相場の天井を打つのではないでしょうか?

クリスマス前、お正月前に利益確定をして、ノーポジションで年越しを迎えるのがベストかもしれません。

では、米大統領選挙の結果を見守りたいと思います。

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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