クリスマスが近づくと
2016年12月13日(火)
米国大統領選挙の結果が出て約1カ月が過ぎた。
世界のマーケットの景色が一変した1か月間であった。
ドル円は、104円→116円
日経平均株価は、1万6000円台前半→1万9000円台半ば
へと大きく変化してきた。
市場関係者は強気一辺倒となり、ドル円は120円、日経平均株価は2万2000円という話までまことしやかに語られるようになってきた。
特に証券会社のストラテジストはメディアで強気になれる材料をどんどん出してきている。
この強気相場に便乗して掉尾の一振で一儲けしたい個人投資家の皆さんは信用取引で目一杯仕込んでいる方も多いのではないだろうか。
だがここで気を付けなければいけないのは、この相場を演出しているのは、外国人投資家だということである。
ドル円で円安を作り、日経平均株価を上げる、この回転でかなり儲けたに違いない。
そして、来週にはクリスマスを迎える。
欧州に行くとクリスマスは聖なる時となる。
日本のように街に繰り出してドンチャン騒ぎはまったくない。
間違いなくクリスチャンは休暇をとる。
その前に手仕舞いが起こり、リスクポジションは極力持たないようにすると考えたほうが良いだろう。
日本でいえば株を枕に寝正月、よりも、年末にポジションはクローズして、こころ穏やかに年末年始を迎えたいということではないか。
明日、米国ではFOMCで利上げが発表されるだろう。
そこがひとつの区切りとなって相場は膠着するか、反転する可能性も見ておくべきだろう。
相場はかならずいつか反転する。 これは投資家なら過去になんども経験してきたことではないか。
今回だけはそうはならない、と考えるのは早計である。
年末ではなくて、クリスマス前にポジションクローズして、良い年を迎えてみてはどうだろうか。