アンソロピックの上場
2026年10月14日(水)
今年は米国のIPO市場がにぎやかだ。
初夏にIPOしたのはスペースX、そして、AI企業、アンソロピックが年内、オープンAIが来年にIPOを予定している。
本日の日経新聞にFinancial timesのエディたーの記事がある。
米国でIPOする企業は、理想的な将来像を描いて見せたうえで、この企業こそ勝ち組になるに違いないと思わせるナラティブ(物語)が欠かせない、と書いている。
Googleは、世界をより良い場所にする、スペースXは、意識の光を星々に広げる、と目論見書で大志を掲げているそうだ。
だが、アンソロピックは、目論見書で、人類を滅ぼすかもしれない、と書いているとか・・・・こんな企業に、株式市場は資金を提供してもいいのだろうか?と考える向きがある。
だが、スペースXだって、イーロンマスクの考え次第で、世界最大の軍需企業に早変わりする。
時価総額が数百兆円にものぼる上場企業を一瞬にして作り上げるのが米国の株式市場である。
逆に考えれば、それだけの資金が米国市場には集まると言うことだ。
日本企業のIPOは、Think local,Act localで動いてきたドメスティックビジネスの上場市場だった。
これでは、世界中のお金を集めることはできないばかりか、世界の投資家に訴求できるナラティブが無い。
Thnk global,Act globalができる企業のIPOが東京市場にも必要だが、そんな企業は、東京をスルーして、米国市場を目指す動きがある。
米ナスダック上場を実現してきた日本企業はあまりにも小粒すぎて、米国の投資家に無視され続けたが、ここに来て、ソフトバンクグループが、paypayをNasdaqに上場させ、次は、SBエナジーも続きそうだ。
上場時の時価総額が兆円に届かなければ、米国上場は難しいのだが、現時点で兆円の価値が無くても、重要なのは、世界で戦って、勝ち組になれるというナラティブ(物語)だろう。
やはり、経営者の器と雄弁な語り、この二つに尽きるように思われる。
ソフトバンクグループの孫正義氏の器、語りが、投資家を魅了していることは間違いない。
このクラスの経営者が日本から出てくる可能性があるのかどうか・・・・タイプは異なるが、きっと10年のうちには出てくることに大きな期待を持ちたいものだ。
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