波乱の予感
2017年06月12日(月)
ここのところ世界的に政治の世界では、想定外のことが次から次へと起こっている。
BREXIT、米大統領、フランス大統領などなどそれぞれ1年どころかほんの数ヶ月前には想定もできなかった。
何が起こっても不思議ではない時代に突入した。
そして、フランスで11日、マクロン大統領の安定政権樹立が懸かる下院選(定数577、小選挙区制)の第1回投票が実施され、仏メディアが伝えた開票後の推計によると、大統領の中道新党「共和国前進」の候補が大半の選挙区で最多得票し、同党が過半数(289)を大幅に上回る400超の議席を獲得する見通しとなったそうだ。
「共和国前進」で当選する議員の半数は政治経験がない人だそうだ。 フランスの政治は大きく変わる予感がする。
安定から変化、保守から革新へ、と考えるが、実は、世の中は何も安定などしておらず、国民(大衆)の不満はかなりたまっていたと考えた方が良いかもしれない。
世界経済は成長しているかもしれないが、その成長を享受しているのは一握りの富裕層(企業家)であって、国民(大衆)ではないということであろう。
そこの不満が選挙となるとこれまでの体制に牙をむくことになっているように思う。
この動きに政治だけではなく、経済、そして、資本市場も近い将来大きな影響を受けるかもしれないことも念頭に置いたほうがいいかもしれない。
先週のNY市場で、ナスダックが急落した。
IOT,AIなどで買われていた、アルファベット(google)、アマゾン、フェイスブックは3%安となった。
ネットバブルと違って今回は実態が伴っていると言われてはいるが、市場のほころびはすでに見えないところで始まっているかもしれない。
日本のIOT,AI銘柄がどのような動きをするか要注目である。
そして今週は米国ではFOMCもある。 利上げは想定の範囲内だが、その先の利上げ、出口プランによっては波乱要因となるかもしれない。
日本株も昨年6月末から1年間の上げ相場であったが、1年以上にわたり一本調子の相場は過去にもそうはない。
市場は転換点に迫っているかもしれない。