出遅れではない日本株
2017年06月27日(火)
日経平均株価が2万円の大台を回復しておおよそ1ヶ月が過ぎようとしている。
だが、横ばいの相場が続いており、いまひとつ盛り上がりに欠けている。
そして、昨日、売買代金が2兆円を下回ってしまった。
相場のモメンタムは売買代金に現れる。
よく言われていることだが、上値を追う展開になるには、売買代金が3兆円を超えてこないと難しい。
ドル円の為替はやや円安ではあるが、日本株が上値を追えるほどの水準ではない。 小幅なレンジの中での上下動を繰り返しているに過ぎない。
最近は市場関係者に弱気派がめっきりと少なくなってきた。
日経平均株価のPERは予想ベースで14倍ちょっとでまだまだ割安、と言われているが、東証1部全体だとPERは15.78倍である
また、欧米株との比較で出遅れている、とも言われているが、それは年初からの比較であって、本来比較すべき期間の初めはBREXITからではないだろうか。
世の中が大きく変わり始めたのは、英国のEUからの離脱が決まった瞬間である。
NYダウと日経平均株価を過去1年間比較してみると、日経平均株価のパフォーマンスがNYダウを上回っている。
このまま日本株が上昇を続けるには、何か新しい材料がなければいけないというのが本音のところだろう。
日本国内にも海外にも材料らしきものは見当たらない。
とすれば、ここはいったん利益確定して夏休みに入る海外の機関投資家も出てきそうだ。
そこを逆張りでいくのか、大きな流れに従う順張りでいくのか思案のしどころになりそうだ。