Market Eye

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米国中間選挙は終わった

2018年11月08日(木)

米国中間選挙が終わって、その結果は想定通りであった。

それを好感して、NY株式市場は大幅反発となった。

何が不透明だったのかはさておき、市場的には不透明感がなくなり、あく抜けしたと言える。

米国の企業業績はまずまず、市場の大きな重しであった、米中貿易摩擦も、月末のG20に向けて協議に入っている。

これほど、市場にとってフォローウィンドでリスクオンになりやすい条件がそろってきたと言えそうです。

それに加えて、例年、ここから年末に向けては波乱が起こりにくい。

欧米ではこの先はクリスマスモードに入っていきます。

クリスチャンは11月の感謝祭、そしてクリスマス、と穏やかなシーズンを迎えたかがっています。

市場の混乱はすべて人為的なものなのですが、世界の金融市場を牛耳る人々はほとんどがクリスチャンです。

彼らが市場の混乱を招きたくないシーズンが到来するということです。

ただ、気を付けておかないといけない時間軸があります。

1.12月18─19日(米FOMC)

2. 12月14日(ほとんどのヘッジファンドが年内売買終了する日)

3.12月10日(日本の臨時国会会期終了日)

この先の相場がリスクオンになったとしても、上記のイベントがすべて終わるころには、リスクオンの終焉を迎えるかもしれません。

相場は常に天井と底があります。

目先は、底を探るのではなく、天井を探る必要があります。
 

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プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


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